宇宙(そら)に生きる


ミールや国際宇宙ステーションに滞在(定住?)しているロシアの
宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフさん(46)には苦い経験がある。
彼が宇宙ステーション「ミール」で宇宙に滞在している間に



 ソ 連 崩 壊


がおき、その煽りで帰れなくなってしまったのだ。
政治に科学が巻き込まれるとろくなことにならない、と本サイトでは
何度か騙って語っているが、まさにそのとおりの結果といえる。

非公式に「最後のソ連人」という称号を送られたらしい。
最後の日本兵」小野田さんじゃないんだから。
(本当の「最後の日本兵」は小野田さんじゃないそうだけど)
恥ずかしながら帰ってまいりました」というんだろうか。

さて、宇宙と書いてそらと読むのを誰が言い出したのか知らないが、
とにかく宇宙生活ということに関してロシア人ほど知ってる人間は
いないんじゃなかろうか。

科学的にはどうよと、突っ込まれた映画アルマゲドンだが、
宇宙ステーションの描写(特にロシア人飛行士のキャラとかぼろさ加減)
は優れているそうだ(科学的考察除く)。

映画では宇宙ステーションで燃料補給をしていたが、あんな燃料
パイプで燃料補給するわけないだろ、というツッコミに
「いや、ロシアならやりかねない
というツッコミ返しがあったそうだ。

ロシア宇宙ステーション、ミールは故障続きで(無理もない、
耐用年数なんてとーっくの昔に過ぎていた)それを修理しながら
無理やり飛ばしていた。
宇宙飛行士の仕事、それは修理だったといっても過言じゃない。

天駆ける異形のドラゴンフライ、しかしその実体はぼろぼろに
なりながらやっとこさ飛んでいる奇跡の存在だった。
火事とかも頻発していたという。あぶねぇよ。

そう、宇宙空間で暮らすということは、自分達の生命維持を
ゆだねるのは自分達の腕(と地上からの連絡や物資)だけという
ことなのだ。なんて過酷な。

また、他の生物を持ち込むとなると、生態系を形成しないと
いけないわけだが…そんなもん人間ごときに出来ると思って
いるとしたら…実際には地球の生態系すら何度も破綻している
(そのたびに生命は生態系を築き上げてるんだけどね)

バイオスフェア2の失敗の事例もそのひとつだろう。
男女7人バイオスフェア2物語が失敗したのは決して内輪もめとか
そんなんではなく、土壌中のバクテリアが放出する熱が想定外に
多かったため、バイオスフェア2内で支えきれなくなったためなのだ。

もし大規模な宇宙移民を行なうとしたら、月か宇宙コロニーあたりに
住まざるを得ないんだが、生態系形成以外にどっちにもある共通の
危険性
がある。

…人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるスペースコロニーを
考案して既に10年が過ぎていた。
地球の周囲の巨大な円筒型コロニーは人類の第2の故郷となり、
人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいくと考えられていた……
西暦1979年、富野由悠季らは自らが監督した「機動戦士ガンダム」内で
円筒型スペースコロニーを巨大な弾頭に見立てる「コロニー落とし」
を発案し、作中でオーストラリアのシドニーを壊滅に至らしめた。
人々は、自らの考えに恐怖した……

…そう、巨大コロニーを造った場合、それ自体が兵器になる可能性も
十分になるのだ。
月にしたって、月から岩を地球に向かって発射するだけで十分な
兵器となりうる。(R・A・ハインライン「月は無慈悲な夜の女王」参考)

て言うか誰が住むのよ。
ガンダムでもハインラインでも宇宙には地球から追い出された人が
住むという設定だったが、わざわざ追い出すために金かけるのか…
あ、そーいやオーストラリアなんかも元は流刑地だったな。

あととりあえず最大の問題は食だ。保存が利く食品が中心となる。
そりゃかつてに比べりゃよくはなってるよ。
でも新鮮なものなんて食えるとは思えない。

新鮮な野菜(野菜工場で出来た)なんて十分なご馳走だ。
ニンジンを残すんじゃない!
肉?魚?そんなもの食えるかどうかわかったもんか。
せいぜい一部の金持ちが冷凍肉でも食うのが関の山だ。
あるいは培養…?筋肉とか幹細胞から誘導して作って培養…
そうまでして食いたいか?まぁ食わざるを得んよな。

とにかく空気、水、そういったもの全てに制限がかかる。
宇宙に生きる。それは過酷な、生命にとってあまりに過酷なことだ。
ニュータ○プにでもならないとやっていけないんじゃないか。

…地下にでも住んだほうがはるかに楽な気がする

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